高性能住宅とコスト

誰もがお家を建てる時やリフォームする際に悩むのが「高性能住宅」と「コスト」のバランス

快適な住まいを手に入れたいけれども、コストも考慮する必要があるというジレンマに直面している方が多いと思います。
一つ一つの金額で見ると「これくらいなら」と思えても、住宅全体を高品質にすると、予算が一気に圧迫されることが多いです。

コスト性能バランスを取るためのアプローチと、理想的な住宅作りに役立つポイントをまとめました。

①優先順位を明確にする

ご自身の中で譲れない、最も重要な必須性能を明確にすることが大切です。
例えば、寒さや暑さを感じにくくする断熱性、空気の出入りを少なくし快適な温度で過ごせる気密性など快適な住環境を確保するために欠かせない要素を明確にします。

また、コストを抑えるために妥協できる部分を決めることも重要です。
例えば、最新の機能や便利性を求め、高い品質の住宅設備を採用するのではなく、基本的な性能を重視するなどの選択肢があります。
キッチンは高機能な食洗器や浄水器をつけ時短優先にし、浴室は掃除しやすいように固定棚などをなくしシンプルなものにする、などご自身の生活スタイルと合わせて考えると決めやすいです。

②中間的な性能を選ぶ

全ての性能を最も良いグレードにするのではなく、バランスの取れた性能・仕様を考えることが大切です。

複雑な設計や高価な仕様を避け、シンプルで効率的なデザイン・仕様を選ぶことで、コストを抑えつつちょうど良い塩梅の住宅を目指すことをおすすめします。

新築住宅に30年程住むのが一般的になっている時代において、いつかは様々な部分で寿命や交換のタイミングがきます。
住宅設備、外壁、サッシ、床、クロスなどリフォームが発生してきます。
新築時に高いグレードのものを採用し、交換のタイミングで同じ高いグレードへの交換は心理的にもコスト的にも大きな負担となります。

また反対に、高グレードのものから低グレードへの変更は、心理的に納得いくか難しいと感じる場合がございます。

もちろん高い設備や仕様を選ぶことは、初期投資が大きいですが、時短や省エネなど様々なメリットもあるため、採用されるのは良いことだと思います。
ただ、将来リフォームする際に同じグレードを維持することは予算的に難しいこともあるため、計画的なメンテナンスや、柔軟なリフォームプランを持つことが大切です。

そこで最初から中間的な性能・仕様を採用することで交換時に中間グレード同士であればコストは抑えつつ、価格やデザインの整合性が取りやすく、ストレスなく進められるかと思います。

③改修・交換時にアップグレード

上記の②とは別の考え方で、
初期コストを抑えるために、まずは基本的な性能を備えた家を建て、リフォームや交換の際にアップグレードを行うという方法もあります。

新築時には初めて使う機能や性能のものが多いです。
採用しなくて良かった、採用すれば良かったなど使ってみてから分かることが多々あります。

そこで最初は基本的な性能を備えた家に住み、自分に必要な機能や性能を見つけることで、リフォーム時に今のものより良いものへアップグレードすると良い投資になるのではないでしょうか。

初期コストを抑えつつも良いものにアップグレードすることでさらに住まいの性能を向上させることができます。

以上のポイントを抑えつつ、ご自身に合った「高性能住宅」と「コスト」のバランスのとれた満足度の高いお家を目指せると良いですね。
理想の住環境を考えながら、無理のないプランを立てていくことが大切ですね

他にもお家づくりに関してお悩みごとがございましたらご相談お待ちしております。

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