2025年からの確認申請

建築基準法の法改正により2025年4月からの住宅に係る申請内容が変わりました。

木造2階建て住宅は新2号建築物へ

建築物は1号建築物から4号建築物に分類されていました。
木造2階建て住宅や木造平屋建て住宅は4号建築物に分類されていました。
法改正により分類が大きく変わり、4号建築物は廃止され、
木造2階建て住宅は新2号建築物に、木造平屋建て(延床面積200㎡以下)は新3号建築物に分類されました。

新2号建築物による変更点

分類が変わることにより何が変わるかといいますと、確認申請において提出する書類が変わりました。
4号建築物では、4号特例という確認申請において審査を省略される項目(構造審査・省エネ適合性判定)がありました。

木造2階建て住宅は新2号建築物に改正されたため、この構造審査省エネ適判の審査が必要となります。

木造平屋建ての新3号建築物は特例対象となるため、構造審査と省エネ適判が省略されます。
※確認申請では省略されますが、構造や省エネに関して考慮しなくて良いということではありません。

今まで審査されなかった構造審査と省エネ適判が増えたことにより、確認申請における提出図書が増えます
申請書類が増えることだけでなく、審査する期間も長くなります。
※省エネ適判は計算によらず容易に基準への適合性を確認できる仕様基準を採用すると省略することができます。

確認申請 審査期間の変更

今までは確認申請を建築主事に提出してからの審査期間は7日以内でした。
ですが、新2号建築物になることで審査期間が35日以内になります。

つまり確認申請を提出し、建築主事から確認済証もしくは
適合するかどうかを決定できない旨の通知書(簡単に言い換えると訂正依頼など)を受け取るまでに
約1カ月かかる可能性があるということです。
確認済証ではなく、適合するかどうかを決定できない旨の通知書がを受領し、
図面等を訂正する場合はさらに時間がかかる可能性があります。

また、長期優良住宅、市街化調整区域、都市計画がある地域や防火地域・準防火地域などは
審査する内容が増えるため、さらに着工までに時間がかかります。

※指定確認検査機関においては規定されていないため、上記の日数とは異なります。

ご契約から竣工までの工期
2024年まで2025年から
図面・確認申請書作成1~2週間2~3週間
確認申請提出
確認済証受領もしくは訂正依頼
2~3週間4~5週間
着工~工事完了4~5カ月4~5カ月
完了検査・竣工1~2週間1~2週間
ご契約から竣工までの合計5~6か月6~7か月

坪数やプランニング内容にもよりますが、工期が約1カ月程伸びるということになります。

初回面接からプランニング、そしてお引渡しまでを約1年と考えていただくと
スケジュールを立てやすいかと思います。

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